前回ご紹介させていただいたお気に入りの調理道具に、新たに「土鍋」が仲間入りしたのでご紹介したいと思います。


静岡県伊豆市で作陶されている二階堂明弘さんの土鍋です。

勤め先のお店で年に一度、土鍋展を開催しているのですが、
今回ついに購入し我が家にお招きすることになりました。

伊豆土を使った赤、黄色の他に錆器(しょうき)と呼ばれる黒っぽい色の土鍋があります。


私は錆器をチョイス。

シュッとした佇まいで、食卓のどんな器とも馴染んでくれそうなのと、落ち着いた色味なので汚れが目立たず、
土鍋のお手入れが慣れていない私でも使いやすいかなと思い錆器を選びました。


二階堂さんの土鍋は、「 本体がすきやき鍋、蓋はタジン鍋の形 」という特徴があります。

すき焼きのようにお肉やお魚を直接土鍋で焼いてから作るのもいいですし、蓋の嵩の高さをいかして、野菜やきのこをたっぷり入れた具沢山のお鍋にも大活躍します。

土鍋は金属の鍋に比べ火の通りがゆっくりで、食材が芯からじっくり加熱されることで、旨みがぐっと引き出され、より一層お鍋を美味しくしてくれると言われています。

先日、二階堂さんの土鍋を購入した記念に友人を誘い土鍋会をしました。


この日は翌日から寒波に見舞われるということもあり、寒さに備えてきのこたっぷりの薬膳鍋にしました。

コリコリした食感が楽しい花弁茸(はなびらたけ)や、シャキッと歯ごたえのよい柿の木茸(かきのきたけ)、えのき、椎茸、しめじを入れて、山盛りきのこの薬膳鍋が完成。

骨付きの鶏肉と旬の鱈を入れ、お出汁がたっぷり出た贅沢なひと鍋でした。



使うごとに表情が変わってゆく二階堂さんの土鍋が、これからどんな移ろいを遂げてくれるのか、使う度に変化が楽しみです。

長く、育てるように大切に使っていきたいです。